9.何も無い
胸の奥につっかえたこのモヤモヤは
明日への不安ですか
生きてることへの嫌気ですか
毎日毎日意味もなく泣いて吐いて
胸の奥に引っかかった何かを
消そうとしてはの繰り返し
隣の部屋の笑い声 廊下から聞こえる話し声
いいな たのしそうだな
友達なんていないのかもしれない
みんな呆れて離れていっちゃったね
あんなに卒業しても会うんだろな
なんて話してたのに
やっぱり僕の事なんか不必要で
無かったことにされてるのかな
精神に病を持つ人に対する偏見
「そんなの気持ちの持ちようだ」
「女々しいな」
「小さいこと気にするなよ」
出来たら苦労しないよ
出来ないからこうなってるんだよ
お前らにこの苦しさが分かるのか
きっかけは些細なことだった
お前らは仕様も無いと笑うだろう
ぼくは仕方ないと嘆くだろう
あまりにも無慈悲なこの世界はぼくには
辛すぎたんだ
LINEのタイムライン
溢れる知人の笑顔
楽しそうな文章
その一つ一つが鋭く尖ってぼくの喉元に突き立てられる
楽しそうだな
見なきゃ良かった
僕はなんて不幸なんだ
とんだ被害妄想
分かってる
特にみんなが僕に対して興味ないことなんか
分かってる
嫌われてるんじゃない
興味無いだけなんだ
僕だって強く行きたい
気に病まず生きてみたい
病気の一言で片付けるのは
あまりにも簡単すぎて
病名に甘えて
生きている
僕は病気だから
仕方ないんだ
周りの目は冷たい
精神の病は気持ち次第だ
強くなれる
男だろ
なんて言われれば言われるほど
しんどいし
辛いし
負担になる
散らかった部屋
片付ける気力もわかない
遊びにだって行きたい
誘われることなんて無い
誘うのが怖い
多分僕の方からみんなを遠ざけてる
わかってる
分かってる
わかってる
健全な人には分からない
助けて欲しい
頭の中が真っ黒で
泣いても泣いても汚れは取れなくて
つらくて
死にたくて
呼吸が苦しくなって
いっそこのまま
なんて思うけど
死にたくなくて
生きてる理由なんてもうないけど
死ぬ理由はもっとない
みんな一緒に消えてしまえば楽なのに。
苦しい。